ラ・パスを観光 時計が反対なムリリョ広場と月の谷
ボリビアの首都、ラ・パス。標高3,650mで世界最高所にある首都として知られているこの町を観光してきました。その中から2か所をピックアップします。
ラ・パスの中心である広場、これが「ムリリョ広場(Plaza Murillo)」です。この広場の東側には国会議事堂、南側に大統領官邸があり、ボリビアにおける政治の中枢になっています。
広場の中心に立っているブロンズ像はボリビア独立時の英雄ムリリョ。
イタリアの彫刻家によって造られたこの像は3mの台座の上に乗っています。
この広場は市民の憩いの場になっており、人々が集まっています。また、この広場には人だけでなく鳩もたくさんいます。ラ・パス中の鳩が集まってきちゃったんじゃないか。というのは大げさですが、そのくらいいます。
公園で販売されている鳩のエサ(20円くらい)を買って撒くと、すごい勢いで鳩の山に飲み込まれて行きます。
頭や肩、腕にわさーっと飛び乗ってくる鳩たち。はたから見るとその光景は地獄絵図ですが、いい記念になりそうなので記念写真にいかがでしょうか。
もう鳩、いらん!となりそうですが、インスタ映えすること請け合いです☆
私がこの広場を訪れたとき、広場には報道陣と警察が厳戒態勢をとっていました。
場所が場所なだけに、これはモラレス大統領のおでましか!なんてラッキー。とばかりにカメラを片手にドキドキそのボリビアの最重要人物の登場を待っていました。
ずいぶん待った時、突然、警察のあわただしいしい動きと、報道陣がざわつき走り始めたので、キタキター!とおよそ報道陣ではない顔の平たいアジア人も、報道陣の後を追いました。
そして報道陣が取り囲んだのがこの人!
「だれ?」
勝手に期待していたモラレス大統領とはだいぶかけ離れた人物が現れ、動揺を抑えきれませんでしたが、私もカメラのシャッターを押しまくります。
でももはや誰なのか分からない人物にテンションは上がらず。逆にこの報道陣の中にいた、金髪ロングのお姉さん(写真の左から3人目)のスタイルの良さと、きっと大統領ではないが国の重要人物な政治家であろうこの人を前にくっちゃくっちゃとガムを噛みながら無言でマイクを向ける艶な姿にテンションが上がりだし、私のカメラのレンズはそっちにフォーカス・オン。このあとの写真はこのお姉さんのアップだらけになってしまいました。
もしボリビアに友人がいたら私は聞きたい。この艶やかな女性は誰なのか、と!
・・・あとついでに、取材を受けていたこの人物も誰なのか、と。
ちなみにこのムリリョ広場、国会議事堂に掲げられている時計は文字盤が反転しています。なぜこのようになっているのかというと、南半球で暮らす住民へ敬意を表すため、また南半球は北半球と異なり、太陽の動きが反転しているため、だからだそう。
うっかり見逃しがちになりそうですが、ムリリョ広場に行ったらチェックしてみてください。
ムリリョ広場を後にして、次に向かったのがイサベル・ラ・カトリカ広場。
市内観光バスに乗車するためです。ここから市内観光バスが発着しています。バスは赤い二階建てのもの。二階部分は屋根が無くオープンになっています。セントロ(旧市街)地区と、月の谷がある南地区を回ります。
観光バスの2階部分に乗り、出発です。
ラ・パスの町中、歩いているときはまったく気が付かなかったのですが、電線がえらいことになっています。なんか…束。
しかもこの電線の束の下スレスレを観光バスが行きます。座っていても電線に頭がついちゃうんじゃないかというくらい電線との距離が近い。
触ったら感電してしまうのかという恐怖も含め、スリルの味わえる観光バスです。
ちなみに当時の私はこの電線が本当に衝撃的だったのか、この観光バスでの写真は電線を写したものばかりで、町の景色はほぼ皆無でした。残念。
セントロを抜けたあとは月の谷のある南地区をめぐります。
これが月の谷。
市内から車で40~50分くらいで到着します。その名前のとおり、宇宙船アポロがかつて映し出した月面にそっくりの風景がここにあります。
観光バスもここでしばらく停車してくれるので、この月の谷に降り立つことができます。頂上までは歩いて20分~30分。全然きつい坂ではないので、疲れることなくすんなり登れました。
ちなみにこの市内観光バス、解説音声が常時流れています。車内備え付けのヘッドフォンで聞くのですが、言語別のイヤフォンジャックがあり、言語を選ぶことができます。スペイン語、英語の他に日本語もあるので、日本語の解説付きで市内観光を楽しむことができます。
日本語のイヤフォンジャックは衝撃的文字。
ラ・パスは標高が高いので、(ムリリョ広場がある町中もすでに標高3,500m超でほぼ富士山の頂上にいるのと同じくらい)慣れるまでは歩くと数歩で息切れがします。日ごろの運動不足のせいなのか、私は100mダッシュをした後くらいの息切れを常にしていました。またすり鉢状の地形になっているため、坂を歩く機会も多いです。街歩きも楽しいのでおすすめですが、標高の高さに体が慣れるまで、まずは市内観光バスでラ・パスの町を回るという手段もおすすめの一つです。