ふわふわな旅行記

旅行で行った先をふわっと紹介するブログです。

ねずみ料理に遭遇。行って分かったペルーの食文化

 

 

ペルーのクスコに行った時の話。

それまでアジアから出たことが無かった私にとって日本の反対側にある国は、地理の教科書やテレビの旅番組でしか見たことのない国でした。

 

実際に行ってみると、当たり前ですが建物も気候もお店に並んでいる商品も日本と全然異なりました。特に食文化がまったく違うことは本当に遠くまで来たんだなーと思わせる一番の要因でした。

 

…だってねずみなんだもん!

 

 

というわけでペルー、クスコに行った時の旅行記です。

 

 

クスコはペルー南部の標高3,400mの高所にあります。かつてはインカ帝国の都でした。太陽神の子とされる皇帝が治めていたインカ帝国は世界の中心とされていたそうです。なのでクスコという意味はケチュア語で「へそ」を意味します。

その後、スペイン人によってインカ帝国は滅亡させられてしまいますが、今でもインカ帝国の末裔たちに栄光の日々は脈々と息づいていて、毎年6月24日には太陽の神をあがめる盛大な祭りであるインティ・ライミが開催され、各地から人々が集まってきます。

クスコの街並みはインカ時代の美しく精巧な石組みとスペインのコロニアル調の建築物が融合されており、1983年12月9日に文化遺産として登録された世界遺産都市です。

 

ここまでのアクセス

【バス】

リマからクスコまで約20~22時間

リマのGran Terminai Terrestreというバスターミナルから乗車。

・Oltursa(オルトゥルサ)

・Cruz del sur(クルス・デル・スル)

この2つのバス会社は安全、綺麗、安いということで有名。

【飛行機】

リマからクスコまで約1時間程度

・ラタム・エアラインズ

・チリ・ペルビアン航空

・LCペルー・アビアンカ航空

・ビバエアペルー

・スター・ペルー

以上計6社の航空会社が運行しています。

 

リマは標高0m。そこから標高3,400mのクスコまで行くので、高山病予防に時間を掛けて徐々に登っていくバスで高地に身体を慣らす・という方法をとる方もいらっしゃるようです。

私は飛行機でクスコに行きましたが、飛行機を降りると標高の高さはすぐに感じました。私の場合頭痛はありませんでしたが、高地に慣れるまでずっと息切れをしていました。酸素が薄かったんですね。数歩ごとに深呼吸、立ち止まっては深呼吸…そんな感じでした。夜の町も見て回りたかったのですが、すぐ息が上がって疲れてしまう状態だったのでホテルでおとなしくしていました。

スターバックス(実はクスコにスターバックスがある)の甘いカフェラテとホテルにあったカモミールティーを飲んでから体が楽になった気がします。次の日は元気でした。
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クスコの気温

4~9月が冬季、10~3月が夏季です。南半球なので日本と季節は逆になります。

冬季は最高気温が20度前後、最低気温は1,2度です。

夏期は最高気温が22度前後、最低気温は10度前後です。

夏期は雨が降りやすいので雨具があると良いです。

標高が高いので、日差しが強いです。サングラス、日焼け止め、帽子があると良いかと思います。
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アルマス広場を中心に街歩きをしました。石畳とスペイン人が建てた教会などが綺麗でした。
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街中にはもふもふのアルパカもいて南米に来たんだなーという感じになりました。街にいるアルパカは記念写真用のビジネスアルパカ。お仕事中です。
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さて初南米で日本との文化や気候の違いを楽しんだ後、一番世界の反対側に来たんだ!実感することがありました。それがペルーの食文化。

 

お腹ぺこぺこでレストランに入りおすすめを頼んで出てきたのがこれ。
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ね、ねずみぃー!バァァァァン。

 

まったく下調べもせずペルーに行ってしまったので、ビビりました。

チキン、ビーフ、ねずみ。…チキン、ビーフ、ねずみ。

インカポテトとビーフとねずみ。

もしくはインカポテトとチキンとねずみ。

何回見ても鉄板にねずみさんが乗っています。

 

これ、ペルーの名物料理、「クイ・チャクタード」というそうです。クイのまる揚げ。

まる揚げにされているこのねずみはクイと呼ばれるテンジクネズミ。モルモットの一種です。標高の高い所に生息するクイはアンデス山脈の高地で貴重なタンパク源として昔からその地方の人々に食べられてきたそうです。この料理、ペルーの田舎の人にとっては誕生日やお祭りなどのお祝いの席で食べる特別なものなのだそう。ただペルーの人でも可愛いクイは食べられない。という方もいらっしゃるようです。

 

…基本一匹まるまる姿揚げだそうです。

味は鶏肉です。一匹は一人では多いので複数人で分けた方がいいかなと思いました。アツアツの内は臭みはないのですが、冷めてくると出てきます。だからかな。このクイ・チャクタードにはクイのお腹の部分にハーブが詰められていました。冷めてしまう前に食べきってしまうのがよいかと思います。皮はこんがりパリパリでした。

 

かなり衝撃的でしたが、環境によっては、おおぅ。と思うものもその土地の人にとっては生きる糧として貴重な食糧です。たまたま日本では縁がなかっただけで、日本だって気づかないだけで他の国からしたらかなり衝撃的なものを普通に食べているはず。日本を離れてみることでこうした食文化の違いも学べるので、海外に出かけるときはこういうところにポイントをおいてみるのもいいかもしれません。

ペルーのクイ、ありがたく全部いただきました。ごちそうさまでした。